neutron Gallery - 大西 康明 展 『 restriction sight 』 - 
2004/11/9Tue - 14Sun 京都新京極 neutron B1 gallery


Artist , Works

【 作家、作品紹介 】





これまでの作品の、日常にありふれた色鮮やかな箱や容器を、真っ暗にした部屋の中に山積みにし、レーザーポインターを照射させた写真作品(two sights.vessels)や、 それぞれの表面に蓄光シールをグリッド状に貼ったインスタレーション(闇を視る)は、 視点の違いや、暗闇の中で視覚を制限することで、 視ることや見えてくるものをテーマとしたものです。 様々なロゴに覆われた箱や容器も、暗闇の中では文字や色、材質といった表面の情報は奪われ、 レーザーの光や、光を蓄えた表面のグリッドがフォルムをつかむ唯一の手がかりとなり、 山積みとなっていた個々が大きな塊に、上空から都市を俯瞰するかのように姿を変えます。 これらは、日常の視覚のあいまいな部分を確認し、 視るということをあらためて意識することを狙いとした作品です。

今回の個展では、透明の袋と、吸気・排気を繰り返す複数のFANを用いて、 展示室内の内側の空間や空気といったものを意識することを狙った インスタレーションを試みる予定です。