neutron Gallery - 劉珊 展 『 LDISTANCE---幸せを感じる距離 』 - 
2004/12/14Tue - 19Sun 京都新京極 neutron B1 gallery


Artist , Works

【 作家、作品紹介 】

私はインタラクティブ作品を作り始めたのは、2003年の夏です。いままでイラストと映像を制作してきましたが、静止画と動画の感覚を融合し、自然な流れとして「参加型ムービ」という手法にたどり着いたのです。私の作品のなかに、日常的な些細な感動、気持ちの繊細な揺らぎ、私的な心象風景についての表現が多いです。幸福や孤独、感情的な部分こそ、人々の心の普遍性ではないかと思います。透明感と浮遊感を満ちた新しい映像体験は私が目指した作品のスタイルです。
「幸せを感じる距離」は私の中に問題視し続けるテーマの一つです。いくつかの映像オブジェを通して、「心の遠近法」を体感してもらえばと思います。

 
2台のパソコンを別々に 操作すると、画面の中の 左右のストーリーが進む。 クリック一つでランダムに 展開するのだが、偶然に 左右の画面がピタリと揃い、 「出会い」を連想させる。


 
陳維錚とのコラボレーション。 劉は主にアニメーションを 担当し、ふわりとした映像を プロジェクターで投影。 全体として、人の居る「気配」や 静かな心の動きを再現しようと 試みる。


 
「FUTARI」を発展させ、パソコンの操作ではなくハンドルを回すことによって画面が展開。 左右それぞれのストーリーがたまに同調し、「出会う」。 生活の中の邂逅(めぐりあい)の瞬間をシミュレーションした。


 
パソコン上で見る「絵本」を コンセプトに制作。 後にウェブでも発表。 クリックするとパラパラと ページをめくる様に展開。 アニメーションとグラフィック、 そして解釈の余地を残す物語。