neutron Gallery - 林 勇気 展 - 『 やすみのひのしずかなじかん 』 
2007/5/15Tue - 27Sun gallery neutron kyoto


Works1

【 作品紹介1 】








『休みの日の静かな時間』

休みの日に部屋を整理していたら、
古くなった紙箱の中から十数枚の方眼紙をみつけた。
マスメには木や家や人物がえがかれていた。
子供の時にかいたファミコンの攻略地図だったかもしれないし、
想像上のゲームの地図だったのかもしれない。
子供の頃の休みの日にはそんなことをしていたように思う。

地図をかいた休みの日と地図をみつけた休みの日は
どこかでかすかにつながっていて、
その間を行き来できる通路のようなものがある気がして
さがしてみるのだけれど、
結局はファミコンのゲームみたいに、
ぐるぐるとまわるだけで、
いきつく先もなく、
どこにもいけなくて、
でも、なぜだかそれはそれで心地がいいような気もする。
正しいとさえ感じる時もある。

もし世代という枠組があるとするなら、
ぼくは失われた世代などではなく、ファミコン世代だ。
そのほうがしっくりとくる。
日本で生まれ育ったことにも、
ぐるぐるといきつく先がないことにも、
関係のあることのように思えて仕方がない。

そんなとりとめのなさとともに。
ぼくはいつも絵をかくように映像をつくっていきたいとおもっている。




ささやかでつつましく
2007年愛知芸術文化センター
DVD、プロジェクター、スクリーン
音楽:sora(plop)








LAST BOY LAST GIRL
2006年
ギャラリー三条(京都)、Amuse Art Jam(京都文化博物館)
DVD、テレビモニター、液晶プロジェクター
音楽:sora(plop)








とどくとおもった、そら
2005年
京都芸術センター、ギャラリー三条(京都)
DVD、テレビモニター、小型液晶モニター、プロジェクター、スクリーン、DVDウォークマン、スピーカー、本棚、青い本
個人蔵