neutron Gallery - 武内咲子 展 - 
2004/2/16Mon - 22Sun 京都新京極 neutron 5F gallery

昨年6月以来、2度目の個展。カラフルな色彩の画面に訪れる動物や食べ物、恐竜 などのモチーフは緩やかに、軽やかに存在する。日常の楽しさが溢れるポップな作風 も、大画面の作品は迫力満点。


 



comment
gallery neutron 代表 石橋圭吾

昨年6月に続き、武内咲子の個展を開催致します。 前回の展示では大画面の作品の迫力と、カラフルでポップな作風とで 人気を集めた彼女ですが、一貫してモチーフの選び方、 画面の構成の仕方、配色の仕方にオリジナリティーを感じさせます。

マンドリルや恐竜などのいわゆる動物もの、 また、カレーライスやクリームソーダのようなもの、いわゆる食べ物系、 その描かれる被写体はどれもその本来の色を増幅されたかのように 「いろとりどり」の彩色をされ、赤や青、黄などの原色で迫って来ます。 前回出展した「ビストロンとマンドリルン」という作品では、 ニュートロンのカフェの人気メニューである「ビストロン(ハンバ−グ)」と かわいらしいマンドリルが何故か同居し、 しかもその作品が売れてしまったことはまだ記憶に新しいのです。

突拍子も無いモチーフに、なぜか親しみと愛着を感じてしまう。 武内が描きたいのも、決して大袈裟なスペクタクルでは無く、 日常の幸せな気持ちとその色なのではないでしょうか。 本来の色彩に無い華やかでカラフルな色は、 武内がその対象、空気、気持ちから感じ取った色であり、 その印象を我々は素直に受け取ることによって、 普段の生活の中に潜む彩り、幸せな気分を再認識させられるのです。 どうぞ、肩の力を抜いて、この色彩と想像の世界へお入り下さい。