neutron Gallery - 高橋 良展 「森 - forest -」 -
2009/1/3 Sat - 18 Sun gallery neutron


profile
高橋 良 TAKAHASHI RYO

【略歴】
1979 滋賀県生まれ
2003 大阪デザイナー専門学校 卒業
2006 ハンガリーへ渡欧
現在  滋賀在住


【主な個展】
2004 浜崎健立現代美術館(大阪)
1998 Pure+(大阪)
1998 Nymphs(大阪)
1998 光陽堂画廊(大阪)
2005 neutron B1 gallery
1998 Table&Sofa(京都)
1998 浜崎健立現代美術館(大阪)
1998 井筒屋デパート(北九州)
2006 井筒屋デパート(北九州)
2007 Art Szem Modern Galleria(ハンガリー・ブダペスト)
1998 KELER corporation(ハンガリー・ブダペスト)
1998 Retrock-DELUXE-(ハンガリー・ブダペスト)
1998 文椿ビルヂングギャラリー(京都)
2008 LIVES(滋賀)

【主なグループ展】
2003 スイスホテル南海大阪(大阪)
1998 Maison Dart(大阪)
1998 White cube(京都)
1998 66 展(大阪)
1998 湊町アートストリーム(大阪)
2004 neutron(京都)
1998 66 展(大阪)
1998 AMUSE ART JAM(京都)
2005 月眠ギャラリー(大阪)
2008 66 展(大阪)
1998 gallery neutron(京都)
1998 AMUSE ART JAM(京都)





statement.

水墨画で生きていくという確信を得たのはインドへ旅をした時でした。

それは「人間」というものを改めて意識したからです。

重い足を引きずって辿り着いたガンジス川では小さな女の子が指を切断された手で

満面の笑みで花を売っていた。それは親から与えられた生きていく術だった。

一昨年、人体の研究留学で旅した旧共産主義国のハンガリーでは理想社会への

欲求不満から自分の存在に嫌悪し自分を殺める人が多いと知った。

引っ張られるように出くわしたこの事実も運命だと思うし、またそう思うとぞっとする。

「人間の生と死」など美しく自然なことのようで、それを簡単には言い切れないし

明確には理解出来ない。

自分も生きてそれを死ぬまで描くことが宿命だと思う。

 

◆今回の個展について
今回の新作のテーマは「森-forest-」です。自分の中の森。
人間の「生きる」という現実を表現したい。
ハンガリーへ留学した時、とあるハンドメードの紙と出会う。
和紙と違って分厚く黄ばんだ表面で水彩紙に近い。
その紙に対して水と墨は、体内に流れる血液のように細かく、鈍く、
繊細という溝を走るように滲む。
それが人間の命の様に、儚く生きているように見えて面白い。

高橋 良