林 大作 HAYASHI Daisaku
【略歴】
1986 京都府生まれ
2008 京都精華大学陶芸専攻 卒業
現在、京都精華大学大学院陶芸専攻 在学中
【個展】
2006 「林大作 陶展」 / アートスペース東山(京都)
【主なグループ展】
2005 「LINK 展」 / 京都市美術館(京都) (〜2007)
2005 「Neutral」 / 風蝶庵(京都)
2006 「進級制作展」 / そわか(京都)
2007 「進級制作展」 / ギャラリーマロニエ(京都)
2005 「噐 7人展」和空間富月(京都)
2008 「修了制作展」 / 京都市美術館(京都)
2005 「京都精華大学修了作品選」 / 京都精華大学(京都)
2005 「次世代のソース」 / 海岸通ギャラリーCASO(大阪)
2005 「ART UNIV」 / 元立誠小学校(京都)
2005 「試みの茶」 / 陶林春窯(愛知)
2009 「京都精華大学大学院生1 回生展」 / ムロマチアートコート(京都)
2005 グループ展 / gallery wks(. 大阪)
2005 「World Ceramic Art Jamboree」(韓国)
2005 「日中韓交流展」 / 愛知陶磁資料館(愛知)
2005 「精華大学大学院 噐展」 / 器館(京都)
【公募展】
2007,2008 「朝日陶芸展」 入選
私の制作には、プラモデルやフィギュア、レゴブロックなどで遊んでいた思い出が影響している。プラモデルやレゴのような、ミニチュアのジオラマ世界が視覚的に面白かった。
レゴには、街シリーズや忍者シリーズ、カウボーイシリーズなどがある。私はいろいろなシリーズを集めて忍者とカウボーイを戦わせたり、さらにレゴ以外のゴジラなどのフィギュアを混ぜて遊んでいた。しかしそこには炊飯器は登場しなかったし、ある一定の規格やルールが無意識にあった。
このような無意識の感覚に乗っ取って、陶磁を素材とし今まで制作してきた。最近ではあえて炊飯器を登場させる事で、これまでとは違った視点から制作できるのではないかと考えている。
陶磁が元々持っている背景には、日常生活で使う器や、鑑賞用の壷、地域によって色々ある何とか焼きなどさかのぼれば土偶や埴輪など、国によっても色々ある。その中でも土偶や埴輪、鑑賞用の壷は、現代で言うフィギュアやプラモデルの様な要素を感じている。現在では、樹脂やプラスチックなど、使いやすく量産しやすい素材がある。フィギュアやプラモデルは、土偶や埴輪、鑑賞用の壷などの様な役割を果たしていると考えている。そして現在でも私は、陶磁が持っている色や質感の美しさに魅力を感じている。
「GAME 画面物」
ゲームの中にも、カードゲーム、テーブルゲームなど、色々ある。その中でもテレビゲームに絞って制作した。テレビゲームのドットで出来た、2Demension の世界である、映像画面が視覚的に面白いと感じた。
そして2D の映像画面を「物」として存在させたいと考えた。映像より実際に存在する「物」の方が個人的に好きだからだ。ここで言う「物」というのは、色、フォルム、質感を含めた、物が持っている実質のある背景である。
ゲームとはプレイをして楽しむ事だ。バーチャルな映像画面を、現実の物体にしたところで、プレイできなくては、ゲームとして何の面白さもない。ゲームの中には様々な場面があるが、どの画面もプレイをしている中で得る情報であり、その一部だけの画面を物として存在させても仕方がない事である。
仕方がない事は、下らない事とも言える。しかし笑いの中には、下らなさ過ぎて面白い事がある。
このような感覚を物として存在させようとした。