neutron Gallery - 山下 ジュンコ 展 - 『 密 -mitsu- 』
2010/9/28 Tue - 10/10 Sun gallery neutron kyoto


profile
山下 ジュンコ YAMASHITA Junko

【略歴】
大阪生まれ、大阪在住
大阪成蹊女子短期大学デザイン美術科染色コース卒
テキスタイルデザイン、通販商品の企画、雑貨デザイン開発、モノを作る仕事継続中
1997〜 独学で自分の絵を描き始める
2002〜 現在の作家名” 山下ジュンコ” で活動開始

【個展】
1998 「JUNK-STYLE 」 / マニフェストギャラリー(大阪)
1999 「JUNK-STYLE 」 / (株)ズーム内ギャラリースペース(大阪)
2000 「LIVE」 / 天保山ギャラリー(大阪) 
2001 「空間の空気」 / 天保山ギャラリー(大阪)※専属作家として約3年間活動
2002 「原点」 / ギャラリーshala(大阪)
2003 「View」 / Vi-Gallery(大阪)
2004 「眺め」 / 楓ギャラリー(大阪)
2005 「VIEW」 / 番画廊(大阪)  
2006 「+2006 LIVE " 鼓動"」 / ギャラリー山口(東京)
2007 「旅するように」 / 文椿ビルヂング・ギャラリー(京都)
2008 「View」 / deem FIVE MANSION GALLERY(兵庫)
2009 「park」 / gallery Den(大阪)

【グループ展】
2010 「P & E」 / アートコートギャラリー(大阪)
2002 「151人展」 / ギャラリーそら(大阪)
2002 「上野の森美術館大賞展」・京都展 / 京都文化博物館(京都)
2002 「66(ろくろく)展[」 / 細野ビルヂング(大阪)


【受賞】
2007 「アクリル美術大賞2007」・ゴールデンアクリリック賞受賞



statement
【制作について】

“視線の先にあるもの、湧いてくるもの、舞い落ちてくるもの、私を奮い立たせるものを受けとめる”

制作は、日々自分の中を循環する感情や心情を外側に出す行為であり、自分自身の弱さと向き合うこと。
はっきりと見えないけれど確かにあるものを感じとるために、その前に立ちはだかる霞のようなものを取っ払いながら近づいていく行為。
日常の中にある静物や風景の中の温かく柔らかい「光(のようなもの)」を描きたいと思っています。
完成した作品は歓びの塊。祝福されるべきもの。そしてそれらは私の心をだんだんと強くしてくれる。
少しでも長い時間を共に過ごしたいけれど、やがて私の後ろに流れてゆくものだとも思っています。




【今回の個展のテーマ 『 密 』 - mitsu -】

作家自身が既に持っている色のうち「目覚めていない色」「内に秘めた色」「隠れている色」・・・内なる色を表現したいと考えます。
それは視点を変えれば見えてるものなのに、見ていないものであり、見ようとしないもの。
変わってゆく眺め。

色を失うほど寒い日に柔らかな光を受けて赤い花が咲いていました。寒さと毎日の時間の流れの早さに、つい見落としていたとしても、その季節になると当たり前のように咲き、花を見て初めてここにこんな花が咲いていたことを気づかせてくれます。花は私達に季節と希望の存在を教えてくれます。
タイトルの「密」は「ひそか」とも読み、「みつ」は花の「蜜」とも書きます。
私自身が小さくなって花の中に飛び込んで描いた花の表情。そのものが持つ咲く力(欲みたいなもの)です。
見えていてる姿はやがて色を失っても、次の年その季節になるとまたあっけらかんと花を咲かせます。