【 作家、作品紹介 】
葉の葉脈でできた胎児、樹脂製の白鳥をかぶったイノシシの剥製、アダムとイブを乗せたアポロ宇宙船、腰でプロペラが回転する人体、ジャイロスコープの中でまわる羊の毛で覆われた赤ちゃん、スペースコロニーなど、私の一連の作品は、生命、誕生、科学、進化、ロマン、儀式など人類永遠のテーマを、現代の視点で展開するメタファーです。
今回の「羽」をテーマにした展覧会では、羽を持つ動物−鳥が今の形状へ進化する前段階の動物を創造したいと思います。もともと鳥の羽毛は爬虫類のウロコが進化したものと考えられています。飛ぶ能力をまだ持たない羽を維持しながら生息していた、進化の段階にいた動物は、体温を維持するためや、早く走るために羽を使っていたとされています。その姿は一体どのようなものだったのでしょうか。