作品紹介1
2007.10.1 - 14 個展 「三瀬夏之介展 君主論」 (gallery neutron)
イタリア・フィレンツェに留学中、一時帰国しての発表となった個展。同時期に『日本画滅亡論』『日本画復活論』と題した2つの作品・発表を経て、ニュート ロンでは独自の『君主論』と名付けた大作を披露。この作品はイタリアに渡ってから制作を始め、一時帰国して倉敷の大原美術館のレジデンスで仕上げたため、半年間の推移が見て取れる。イタリアで入手した印刷物のコラージュやドゥオーモ(聖堂)があるかと思えば、日本的なモチーフも混在し、中央には滞在中の大原美術館の外観まで盛り込まれている。紙と墨のほぼ2つの要素で成り立つが、実はそれぞれのモチーフが張り合わされて成り立っており、紙質や墨もあちこち 異なるところが面白い効果を生んでいる。