作品紹介2
2006.10.16 - 29 個展 「三瀬夏之介展 奇景」 (gallery neutron)
ギャラリーの壁面いっぱいに、上下2段で構成された大作を発表。
横スクロールしながらも縦の構図もリンクしており、一つの巨大な絵画として成り立っている。
生成り色の紙に墨やアクリル、顔料で描き、ところどころに印刷物のコラージュも取り入れている。
モチーフには大魔神、ネッシーまで登場し、まるで日本の創世記のような混沌と創造の世界を現しつつ、同時に普遍的な山や海の静けさも漂う。
自らが阪神淡路大震災を経験し、不変と思われた世界が一瞬にして崩れさると言う事を知り、自分が生きる世界というものへの衝動的な気持ちをぶつけた様でも あり、イタリアに行く前に作家自身が「日本」を総括したかの様な怒濤の迫力。