福島 菜菜 FUKUSHIMA NANA
【主な活動歴】
1998 「四次元作法展」出展(キャピタル画廊 / 京都)
1999 第二回グループ展 出展(キャピタル画廊 / 京都)
1998 「第1回エルサルバトルアートコンテンポラリーJAPANCONTENPORARY出展」(ラテンアメリカセンター)
2001 「ART GUERRILLA」イベント参加・出展(新風館3階ギャラリー / 京都)
1998 嵯峨美研究生・OBグループ展「運動会」出展(Nasic Square / 京都)
2002 制作集団「Nanoprog」(ナノプローグ)結成 ※京都嵯峨美術短期大学同期生4名京都にて。
1998 ナノプローグ展「芸術娯楽」出展(ホワイトキューブ京都)
1998 イベント参加(新風館 / 京都)
1998 アートチャンネル イベント参加(大阪ビジネスパーク IMPホール)
1998 ナノプローグ展「Nanoprog」出展(恵文社・ギャラリーアンフェール / 京都)
1998 ナノプローグ アートフリーマーケット 参加(ギャラリーそわか / 京都)
1998 「art beat river place」イベント参加(湊町リバープレイス / 大阪)
1998 近畿大学医学部学園祭 アートパフォーマンス参加
2003 「エホンノミライ展」出展(neutron B1 gallery / 京都)
1998 Tシャツ展 出展(京都 B Life Cafe)
1998 個展『「百年待っていてください」夢十夜第一夜より』(neutron 5F gallery / 京都))
2004 個展『「それでも我慢してじっと坐る」夏目漱石作夢十夜第二夜より』(neutron 5F gallery / 京都)
1998 常設展示「手向ける」(neutron B1 gallery / 京都)
1998 ライティングプロジェクト「ほのか」照明作品展 出展(文椿ビルヂング・ギャラリー / 京都)
2005 ナノプローグ アートビート京都 参加(7/15〜17)
1998 個展『「夏目漱石作 夢十夜・第三夜 こんな夢をみた」から始まる十の夢のお話』(gallery neutron / 京都)
1998 作品展示(文椿ビルヂング・ギャラリー / 京都)
1998 ※小吹隆文氏「今年の20人」に、ネット上で紹介していただく。
1998 http://www.recommend.ecnet.jp/20051227kotoshino20nin.html
2007 個展『「白い男」夏目漱石作夢十夜第八夜より』(立体ギャラリー射手座 / 京都)
2008 童話作成
2009 「GEISAI ♯12」(東京ビッグサイト)
1998 6月 ぶらりギャラリー個展「夢十夜」(BS ジャパン独立データ放送778 チャンネル)(1 ヶ月間)
1998 個展『「庄太郎⇔鼻行類と浮遊生物」夏目漱石作夢十夜第十夜より』(neutron kyoto)予定
夏目漱石作の「夢十夜」という本を読んで、絵を描いています。
文章を読みこみ、そこからインスパイアされた文章や言葉を、自分なりに解釈して絵にしています。
漱石の文章を読んでいると、人間のこころについて色々と考えさせられます。
そんな漱石の言葉たちをきっかけにして、
目には見えない人間のこころを表した、福島独自の生きもの(以下浮遊生物)が生まれました。
また、その浮遊生物たちをきっかけに、彼らの住む世界を描いた童話も生まれました。
今回の個展は、その浮遊生物のある世界を発表したいと考えています。
これからも、漱石の文章をきっかけに、様々な事に気がついていきたいと思います。
・新作「 庄太郎⇔鼻行類と浮遊生物」 夏目漱石作「 夢十夜」 第十夜より について
今回のテーマである夢十夜「第十夜」は、読んでいて「人間のどろどろした心」と「良心」について考えさせられました。心での感じ方は、人や立場によって変わります。
そんな目には見えない“ 人間のこころ”を、福島独自の生きもの(以下浮遊生物)に変換して描きます。
こうやって目に見える形にして描くと、なんと無数に浮遊生物は生まれるのだろうかと思います。
そして、今年も鼻行類(びこうるい)は健在です。画面の至る所を歩いています。
さて、何百匹生まれるでしょうか。
「夢十夜」 第十夜 (要約 / 福島菜菜)
理由がありながらも、ふらふらと美しい女性についていく庄太郎。
原っぱを越え、崖の所まで連れていかれ、「ここから飛び込んでください」と言われる。
辞退すると、あなたの最も苦手とする動物に舐められるがそれでも良いか、と聞かれる。
それはあまりにも苦手な生きものゆえ、しかしながら飛び降りるわけにもいかない。
とするとその生きものが次から次へとこちらへせまってきた。
どうしようもないので持っていたステッキで「えい」と鼻頭を打つ。
生きものはころころと崖の下へ落ちていった。
しかし、ほっとする間もなくまたその生きものはやってくる。
えいやと打っては、ころころ。えい、と打ってはころころころ。
列をなして底へ落ちていく生きものを見て、庄太郎は「自分はこんなにもの数を打ったのか」と、
恐ろしくなっている。
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