中比良 真子 NAKAHIRA Masako
【略歴】
1979 滋賀県出身
2002 京都精華大学造形学科洋画専攻卒業
2004 京都精華大学大学院芸術研究科造形専攻修了
【主な個展】
2003 Nomart Projects#2「中比良真子展 WATERING」 / ノマルエディション/ プロジェクトスペース(大阪)
2004 「blooming」 / neutron B1 gallery(京都)
2006 Kyoto Art Map 2006 参加企画「bird eyes」 / gallery neutron(京都)
2008 「The world turns over」 / gallery neutron(京都)
2009 「here, there」 / neutron tokyo(東京)
【主なグループ展】
2001 群馬青年ビエンナーレ / 群馬県立近代美術館(群馬)
2002 現代美術インディペンデントCASO 展 / 海岸通ギャラリーCASO(大阪)
2002 Mixture / 海岸通ギャラリーCASO(大阪)
2003 京展 / 京都市美術館(京都)
2002 ART CAMP in CASO / 海岸通ギャラリーCASO(大阪)
2004 京展 / 京都市美術館(京都)
2005 京都市美術工芸新鋭選抜展 / 京都府文化博物館(京都)
2002 Art Court Frontier 2005 #3 / アートコートギャラリー(大阪)
2006 dream GIRLS / 京都芸術センター(京都)
2008 ART OSAKA / 堂島ホテル(大阪) ※neutron より出展
2002 ART CAMP 2008 / ギャラリーヤマグチ クンストバウ(大阪)
2009 ART OSAKA / 堂島ホテル(大阪) ※neutron より出展
2002 neutron tokyo 年末特別企画展「星に願いを」 / neutron tokyo(東京)
2002 neutron kyoto 年末特別企画展「It’s a small world」 / neutron kyoto(京都)
2010 ゴールデンウィーク特別企画展「富士山展」 / neutron tokyo(東京)
【その他】
2003 第17回ホルベインスカラシップ奨学者
【制作について】
毎日の中で何気なく見過ごしてしまうような、ありふれた風景や小さな出来事。
それらは感情というフィルターを通すことによって、
同じものでも全く違うもののように姿かたちを変えてしまうことがあります。
私が描くのは、どこにでも当たり前に転がっているような、
それでいて繋ぎとめておくことが難しいような、風景であり場面であり心情の数々です。
複数の物語を語るように、ひとつひとつのテーマがシリーズとして枝分かれし、
それぞれが独立しながらも共鳴するような世界を描き続けています。
【今回の個展のテーマ】
Stars on the ground
「星が見えなくなった」
小さい頃からすでに、夜の景色は昔のそれとは変わっていたらしい。
それはあたかも、世の中が良くない方向へ向かっている象徴みたいに言われている。
満天の星空の下に居る自分を想像することは難しい。
今ここに居る私が夜の景色を思い描く時、心に浮かぶのは星空ではなく
無数にきらめく街の灯りだ。
街の灯り。
そのひとつひとつに小さくもあたたかな人の暮らしがあるのだと思うと、
星ひとつひとつの輝きよりも私にはいとおしく重みのあるものに思える。
どちらがいいかなんて、比べるものではないと分かっている。
星空の美しさを取り戻せるのならば、取り戻したいとすら思う。
ただ、街の灯りは優しい。
真っ暗な中あたたかい家への帰り道を照らしてくれる。
地上に輝く星みたいに。