作品紹介2
「螺視線」 so-co gallery 2006年
青いビニールテープによるサイズ可変インスタレーション
水平な線で満たされた空間に見えますが、実は線には少しだけ角度がついていて、1本の螺旋で形成されている空間です。人は前を見ているのと同時に後ろの壁を見ることができないので、なかなか螺旋であることに気付けないという作品です。
「遠心力のはじまり」 2006年
130×130×7.5(短辺4)cm ペンキ地の変形 パネルに油彩
パネルの左右の幅が2倍ほども違うことで鑑賞者は僅かな違和感を覚える。僅かでも左が突き出していることで違和感は僅かな力の溜まりへと移行する。左右の力の違いがまるで遠心力の始まりのように視覚的に作用することを臨む。
「平行視線」 2006年
120×50.5 (短辺23)cm 石膏地パネルに油彩
二つの平行なる線群が一つの平面上に共存する。中央の水平視線のみ、どちらの平行線にも属している。
「覚める街の水平視線」 2006年
163×104(短辺42.5)cm 石膏地の変形パネルに油彩
「傾く視線」に正面からでも斜めからでも変化しない要素を付加したい。水平線とは人間が視覚から創り上げている概念であって触れることはできない。この線が目線の高さにあるのなら正面から斜めへの移行の時も、この線が持つ意味に変わらないはずである。