【 ちいさなまひ 】
2008年 / gallery neutron(京都)
ハイビジョン・テレビ、プロジェクター、モニター、ラムダプリント
music by 大谷修平
撮影:表恒匡
モニターを使用しての展示風景
「ちいさなまひ」
感覚のどこかにちいさなまひしたところがある。
身体の一部分がまひしたことがあり、その時のしびれに近い感覚がある。
世代にかかわるものなのか、日本に生まれ育ったから、なのかはわからない。だけどどこか深い部分で共有されているような気がする。
ちいさなまひは心地よく。ちいさなまひのしびれのまわりにはかすかに痛みがあって。ちいさなまひのちかくにあるのは漂白されたしずかな景色。
みたりきいたり経験したことは、ちいさなまひしたところにちかづくにつれて漂白されていき、マリンスノウのようにしずかにふりそそぎ、かたちをなしていく。そんな景色をえがいてみたいとおもった。
ちいさなまひをかかえた、ぼく(ら)にしかえがけなかった、かもしれない、景色。