作品紹介3
個展 「集団」展
2006年 画廊編(大阪)
今の美術には個人しか描かれない。あったとしても一人の人間のコピーが並べられているだけだ。それは世の中が個人主義に向かっていると言う理由だけではなく、表現も感情も個人の中で自閉しているからじゃないか。そんな風に思った私は、それならば集団を描くことこそが、自閉からの逸脱になり得るし、一人一人が自意識を持った集団というモチーフこそが強いメッセージになるんじゃないか。そう考え改めてスタートを切った。
グループ展「インデペンデンスCASO」展 2006年海岸通ギャラリーCASO(大阪)
気がついたら個人の絵ばかりが氾濫している。個人の姿だったり、内面だったりだ。個人主義とかいうけれど、結局自閉してるだけのような気がして妙に憤る。 それなら集団を描くことこそが、内面ばかり向かう世界からの逸脱になるし、一人一人が自意識を持った集団というモチーフこそ、世の中にとって危険な存在 じゃないのか?
そんな風に思って作品を描きだした。そして気がついたら裸の男たちばかりだった。髪の毛もない、無垢で丸出しの人間の集団。そこからなにか存在を問うようなものが作りたかった。